ニャンコに負けたその瞬間 by猫返し


みなさん。
お忘れでしょうか。

ちょうど今から1年ほど前ココデリフォーム一宮店新しいチャレンジをしていた事を。

そう。
あれは
きなこ君のママさんからのご相談でした。

バルコニーにニャンコを出してあげたい。
でもバルコニーの柵を超えてしまうので超えないようにしてほしい・・・。と。

いろいろ試行錯誤して昨年秋の初めに取り付けさせていただきました。


ポチリで動画もぜひ!


通称「猫返し」。

動画でもご覧いただけるようにニャンコが飛び越えようと上の羽に手をかけると
クルリと廻って落ちる仕組みになっていました。
試作品を一部取り付けさせていただいて、その効果を見ることに。

柵の間にはネットを張って柵の間から抜け出ないようにしました。

ところが・・・

きなこ君はこの猫返しを不審に思い猫返しが付いていないところからジャンプ・・・。
猫は本当に頭が良い・・・。

で、
何とか猫返しからは出られない事。
又は
猫返しからすべりおちる事。
を確認したくて




オレンジの↓の部分
猫返しと同じ高さにネットを延長して取り付けてみたのです。

ところが
きなこ君の方が賢いようで
「このネット踏みつければ大丈夫にゃ!」とばかりに逆にネット部分を選んで脱走できるようになってしまいました。

ただ私達は
「え?だったら全部に猫返し付けたらイケるんじゃ!?」などと思って冬を越し

春も超え(←超多忙で必死だっただけですが)

夏の初め1本のご連絡が


「一番上にお腹を打ちながら・・・飛び越えちゃいました」


あ~・・・。

そうなんです。
きなこ君ではなく、しらたまちゃんがやってくれちゃいました。

猫返しを一緒に作ってくれた職人さんとも話し
「台風とか・・・飛ばないように固定したいけどマンションのバルコニー手摺って共用部だよね。
 固定がな・・・。完璧にはできないよね。
 万が一用に落ちないよう鎖を付けて、高さも1.8mじゃなくて低くしておこうか」

と高さを低くしてあったのです。
1.5mくらいだったでしょうか。
それが、今回の敗因。
ニャンコがジャンプした時に手がぎりぎりかかる高さが猫返しを発動させるスイッチだったのです。

ところが安全を考えて低くしたことで
手どころか…お腹が引っかかる程度の高さだった・・・。

「猫と1.8mって本当に絶対寸法なんだな」と改めて実感。

お客様には「すみません」と謝罪し
猫リフォーム試作品の失敗を認めることとなりました。

試作品を外してみると



試作にも関わらず錆びもほとんどなく部材の欠陥も見当たりませんでした。



猫返しを固定してあった金物にも異常なし。
固定前に傷防止で巻いてあったゴム材は切れてしまっていましたので
次のチャレンジの際には厚みを厚くする必要がありますね。

この固定金具を外すとアルミのバルコニー手摺には傷一つ付いていませんでした。
固定方法は間違いなかったようです。

ただし・・・



オレンジの↓部分に固定金具がついていたのですが
手で触ってもぐらついていないものの、六角で固定金物を外そうとすると
しっかり締めてあったにも関わらず、若干の緩みが発生していました。

ニャンコが体当たりして乗り越える荷重で緩んだものと思われます。

高さの問題
固定の金具の固定方法

2点で弱点が発覚し、見事オリジナル商品にはたどり着けず玉砕となりました。

リフォームの仕事をするようになって以来
初めてご希望に応えられないと言う事態になり
改めて
ニャンコ大好きだけど猫リフォームの奥深さと難しさを感じてしまいました。

せっかくご依頼いただいたお客様には長く試作にお付き合いいただいたにも関わらず
ご希望に沿う結果が出せず
申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

でも、ここであきらめる予定はありません。
猫返し「改」が出せるように工夫を重ねていってみたいと思います。

往生際が悪いのは私の悪くて良い点だと思っています。
いつの日か、「改」ご報告できればと思います。

戸建てでの「バルコニーに猫を出したい」は予算があればできるのは実証済み。
あとはマンション。
何か何か、考えてみたいと思います。

ニャンコに敗れた設計士のお話でした~。
次回もどうぞお楽しみに。